外交Vol.32 が刊行されました

 暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。時節柄、お身体にはくれぐれもご留意ください。
 さて、「外交」Vol.32 が刊行されました。特集は「戦後70年 歴史と外交」です。今年は特別に歴史に注目が集まる夏になりました。それは70年という節目の年であることに加え、安倍首相の談話に関心が集まることに象徴されるように、外交や国際政治に占める歴史問題の重要性が高まっているからにほかなりません。
 しかし、一口に歴史問題と言っても、論点は多様です。弊誌では、自国史を振り返る上で避けて通れない「侵略」の問題を北岡伸一氏が明快に語っています。そのほか、請求権問題の変遷、中国・韓国との歴史問題の構造と展望に加え、台湾やフィリピンといった「親日」とされる国や地域についても言及されています。ぜひご味読ください。
 FOCUSには「経済外交の新たな局面」として、日米(TPP)、中国(シルクロード経済圏)、欧州(ギリシャ問題とユーロ圏の今後)という、いま最もホットなイシューを取り上げました。国際経済のトレンドが変わろうとするいま、必読の論文が揃いました。
 ネパール大地震の支援に奮闘するアルピニストの野口健さんをはじめ、世界的原油安の構造、安倍政権の対ロ外交なども分析しています。ぜひ手に取っていただきたく存じます。