「外交」Vol.49 が発売となりました。

梅雨らしいはっきりしない天気が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

3月末発売の前号Vol.48では、米朝首脳会談開催の報を受け、大きな変化の只中にある東アジア情勢を取り上げました。あれから2ヵ月ですが、依然として東アジア情勢は激動の中にあります。今号Vol.49においても、引き続き北朝鮮情勢を中心に特集を組みました。米朝関係のみならず、南北、中朝、日米など、重層的な首脳外交が展開されていますが、それらがどのように今後につながっていくのか、各国情勢を踏まえて読み解いております。

なお、今号の記事は、おおむね5月中旬に執筆されたものです。その後の情勢変化、特に米朝首脳会談は、その開催も含め依然として不確定な要素が多くありますが、いずれの論考も中長期的な視点、あるいは構造的な視点を踏まえた論考ですので、十分にご味読いただけるものと自負しております。

FOCUSでは、これまた今後の展開が読みづらい欧州外交の現状を分析。欧州連合自律への胎動がもたらす米国との関係、東欧で噴出するEUへの不信感、そしてロシアではプーチン大統領が4期目を迎えるロシアが直面する外交の課題などから、欧州外交の今後を考えます。

そのほか、トレンド2018では、シリア内戦・米国のイラン核合意離脱を踏まえた中東情勢分析、マハティール氏の14年半ぶりの首相復帰で注目されるマレーシア総選挙、あらには中国・バチカン関係、レバノン総選挙、2年後に控えた核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議への展望、中国における日本大使館のSNS戦略など、マニアック(?)だけど意味のある話題も満載です。ぜひお手に取ってご覧ください。

「外交」もみなさまのご支援をいただき、Vol.49まできました。次号は50号の節目となりますが、引き続きよろしくお願いいたします。