Vol.49, May/ Jun. 2018

Vol.49_Hyoushi巻頭インタビュー                                   English                      
ソロモン諸島からみた日本らしい国際協力とは
北野貴裕(北野建設代表取締役社長)

特集◎急展開する北朝鮮情勢

《全文公開》座談会 連動する東アジアのサミット外交
米朝首脳会談を前に、関係国の首脳外交が活発化している。
ゲームの様相が大きく変わろうとするいま、米朝会談と非核化プロセスを展望する。
田中明彦(政策研究大学院大学)
李鍾元(早稲田大学)
宮本雄二(元駐中国大使)

※お知らせ
今号から一部の論考の全文公開を始めました。
《全文公開》と記されている記事のリンクから、PDFファイルでごらんいただけます。
また、「外交Web」は近々リニューアルを予定しております。ご期待ください。

《全文公開》
どうなる「非核化」のロードマップ
突如トップダウンで決まった米朝首脳会談。交渉や「非核化」の道のりには、さまざまな困難が待ち受けている。
何をどれだけ、いつまでに行うのか。そのロードマップと選択肢を整理する。
鈴木一人(北海道大学)

北朝鮮への経済制裁と中朝関係—金正恩時代の北朝鮮経済
金正恩体制の下、北朝鮮経済はプラス成長を果たす。経済的な後ろ盾となってきた中国。だが、習体制の「先非核」政策が大きな影響を及ぼした。中国の動きは北朝鮮をどれだけ封じ込めたのか、その「限界」と今後の動きを探る。
今村弘子(富山大学)

日米首脳会談 試される安倍・トランプ関係
「北朝鮮とハイレベルで接触」。トランプ大統領の突然の表明にメディアは混乱した。朝鮮半島情勢と秋の中間選挙に向けての共和党支持の低迷が大統領の「言葉」と「態度」を生んでいる。日本は、その姿勢を冷静に見極めることが必要だ。
田中正良(NHK)

トランプ=ポンペオ主導で進む米朝「究極の取引」
北朝鮮の非核化プロセスの中で、今回の会談はどのように位置づけられるのか。米朝両国で、何をどこまで合意できるか。
交渉失敗のリスクはないのか。ワシントンから分析を届ける。
ドイル・マクマナス(政治コラムニスト)

「中朝の伝統的友好」は復活するか —中国外交「静かな奔走」の狙いは
北朝鮮問題で精力的に動く中国。だが北朝鮮は「中国外し」の思惑が残る。米日韓の軍事力が自国に向けられるリスクをにらんだ中国の努力は実を結ぶのか。流動的な情勢の中から読み解く。
青山瑠妙(早稲田大学)

《全文公開》
「南北対話」と「対米基軸」で加速する韓国外交

最重要課題たる、北朝鮮問題打開の主導権を――。文在寅外交はその明確な目的に向け、アメリカに対して粘り強く働きかけていた。その阻害要因として「外されている」日本には、率直な現状認識と戦略の再構築が必要だ。
木村 幹(神戸大学)

トレンド2018

NPT・核軍縮で顕在化した国際政治力学の変容-核兵器国間の対立と北朝鮮・イラン情勢の影響
北朝鮮の「非核化」に注目が集まる中、NPT2020年運用検討会議準備委員会では核軍縮プロセスの変容が目立った。
核兵器禁止条約賛成国の狙いとイラン核合意離脱の米、そしてロシアの思惑は――。
秋山信将(一橋大学)

《全文公開》
「緊張高まる中東情勢―シリア内戦・イラン核合意をめぐって

「イスラム国」の壊滅後、関係国の対立が複雑化し、シリア内戦は混迷の度をさらに深める。
トランプ政権のイラン核合意離脱の衝撃は世界に広がり、中東の軍事的緊張を高めている。
出川展恒(NHK)

9年ぶりに実施されたレバノン総選挙——「イランの影響力拡大」は本当か?
多極共存型民主主義「宗派制度」のレバノンで、延期の末に9年ぶりに総選挙が行われ、ヒズボラ勢力が勝利を収めた。
ある種の成熟も見せるレバノン民主主義の今後は。選挙制度設計と周辺各国の動きから分析する。
末近浩太(立命館大学)

国際刑事裁判 四半世紀の歩み
一九九〇年代ユーゴ紛争をきっかけに発足した国際刑事裁判所は、設立から四半世紀に至った。その仕組みや訴追のかたちを概観し、国際人道法を普遍的な価値とする努力と、立ちふさがる困難を浮き彫りにする。
古谷修一(早稲田大学)

バチカンと中国 関係改善の「同床異夢」
1951年の断交以来対立していた中国とバチカンの関係に改善の兆しが。だが中国政府の宗教コントロール策やそれを許すかのようなバチカンに批判も集まる。両者の思惑と関係改善の道のりはどうか。
秦野るり子(富山国際大学)

重層化するメコン広域開発協力-その競合と補完
冷戦期に厳しい政治対立の舞台となったインドシナ半島だが、冷戦後は一転、この地域を一体に捉えた広域開発協力が盛んだ。
しかし、域外関係国の主導権争いも影響して「メコン開発」は乱立気味である。そのインパクトを読み解き、日本の戦略を探る。
青木まき(アジア経済研究所)

マハティール復活を促した「民主化」選挙-民族・格差・民主主義
マレーシア総選挙で初めて野党が勝利し、マハティール氏が14年半ぶりに首相に復活した。
民族共存を重視する政治のなかで生じた新たな課題は、どのように解決されていくのか。
中村正志(アジア経済研究所)

第8回太平洋・島サミット開催!
日本と島嶼国を紡ぐメッセージ
田中雅美×ツバル
田中美奈子×パラオ共和国
おのののか×フィジー共和国
小野真弓×パプアニューギニア独立国
安田早紀×いわき市

FOCUS◎試練を迎える欧州外交

岐路に立つ米欧関係と欧州「自律性」の模索
トランプ・ショックのヨーロッパでは、米欧関係見直しの機運が高まる。英国の離脱を契機に、EUでは、結束が高まり、防衛協力「PESCO」が成立した。しかし、この自律の動きは「本物」なのか。
鶴岡路人(慶応義塾大学)

東欧における反EUドミノの構図―難民問題のインパクト
ハンガリー、ポーランド、チェコ、オーストリア―。難民流入に批判的な勢力から支持される反EU右派政権と、その強権性を非難する「西欧」諸国。EUにおける東西間の信頼は回復するか。
三木幸治(毎日新聞)

閉塞感増すロシア外交―プーチン大統領四期目の課題
ライバル不在のなか、大統領選挙に圧勝したプーチン氏。しかしロシアを取り巻く国際環境は厳しさを増している。眼前の課題を整理し、四期目の政権を展望する。
駒木明義(朝日新聞)

連載

ゴルゴ13が教える海外安全対策(新連載)

数字が語る世界経済
伊藤さゆり(ニッセイ基礎研究所)

アラウンド・ザ・ワールド

エジプト大統領選挙 強権的選挙と国軍内の亀裂
鈴木恵美(早稲田大学)

《全文公開》
第8回米州サミット 低調な米州関係を露呈
浦部浩之(獨協大学)

外交最前線5
デジタル・チャイナの最前線で在中国大使館の広報戦略
福田高幹(外務省)

ブックレビュー
梶谷懐(神戸大学)

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